世界幸福度ランキング1位のフィンランドという国について

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フィンランドが世界幸福度ランキング1位だという事をご存知でしょうか?

とにかく子育てをしやすいフィンランド。
18歳未満の子供たちはなんと、医療費も学費も無料なのです。

日本に暮らしていると、
両親の経済状況や家庭環境が子育てに影響する事は間違いないでしょう。
日本の教育費がいくらかかるかご存知でしょうか?
幼稚園から大学まですべて公立の学校に通ったとしても約800万円程度。
幼稚園から大学まで私立に通うと約2300万円程度必要と言われています。
特に大学の学費は高く、国立大学の場合4年間で260万円、私立大学の場合で540万円です。
それに塾に通わせたりすると、、、
子供を1人育てるのには莫大なお金がかかります。
夫婦の金銭問題で子供を産むのを諦めたりする事が昨今の日本の少子化に拍車をかけているのではないでしょうか。

フィンランドでは「お母さんにやさしい国ランキング」(セーブ・ザ・チルドレン)も何度も1位になっています。
男女平等の考え方が定着し、女性のほとんどがフルタイムで働くフィンランド。
事実婚なども増え家族の形が多様化しています。
neuvola(ネウボラ)という言葉は聞いた事があるでしょうか?
フィンランドではneuvolaという場所は"アドバイスの場"であり、
妊娠期から就学前までの子どもの成長や発達の支援、そして家族全体の心身の健康サポートも目的としています。
ですのでフィンランドでは妊娠の予兆がある時点でまず、neuvolaへ行くのです。
neuvolaはどの地域にもあり、もちろん費用は無料です。
母子の医療的なチェックや助産師などの専門家からアドバイスももらえます。
そして基本的に妊娠期から就学前まで同じ人が担当してくれるので信頼関係という意味でもとても良い環境でしょう。

民間団体の発案ではじまり、1937年に法制化された育児パッケージというものもあります。
子供が産まれると、社会保険庁事務所から170ユーロの現金支給または育児パッケージのどちらかを貰えます。
ほとんどの人が育児パッケージを選ぶそうで、
中身はベビーケアアイテムやベビー服、親が使用するアイテムなどなんと約60点も入っています。
そして育児パッケージの箱は赤ちゃんの最初のベッドとしても使え、箱のサイズにあわせたマットレスや羽毛布団、ベットリネンも用意されているのです。

休業制度も充実しています。

◼︎母親休業
すべての女性が母親休業を取得することが可能で、産前30〜50日からの105勤務日の間取得でき、はじめの56日間は給与の90%、その後70%が支払われます。

◼︎父親休業
54勤務日の間取得でき、
子供が産まれてから1日〜3週間までは母親が母親休業を取得中でも利用可能です。
残りの〜54日は、母親休業が終了して母親が家にいない場合に取得可能です。
給与の約75%が支払われます。

◼︎親休業
母親か父親か両者が取得でき、母親(父親)休業終了後158勤務日の間取得可能で、給与の約75%が支払われます。

そして児童手当として1人あたり(0-17歳未満全員に支給)
・1人目は毎月95.75ユーロ
・2人目は毎月105.80ユーロ
・3人目は毎月135.01ユーロ
支払われます。

保育制度もとても充実しており、各地域には保育の場所を24時間確保する義務が法律によって課されています。
(特別な保育が必要な子どもに関しても同じです。)
日本で問題視されている待機児童なんてものは存在しないのです。
保育というものは親や国のものではなく、子どもに与えられた権利なのです。

長期の健診制度、保育の充実、多様な育児休暇制度が整っているので、
"仕事どうしよう""保育園入れるかな"などの心配なく子供を産み育てるという選択を日本よりも容易にでき、そしてそれによるストレスや重圧はフィンランドと日本ではかなり違うでしょう。

冒頭にも述べたようにフィンランドでは大学までの学費が無料です。
それにより子供たちが平等に教育を受けることが可能になり、生徒の学習到達度調査(PISA)では世界1位と評価されるほどの教育大国となっています。
1968年にフィンランドで教育改革が始まり、
「持てる資源のほとんどを教育に投資する」「男女、家族の背景、財力は関係なく、万人に教育の機会を与える」
ことを、全ての政党が一致して決断したそうです。
さらに、小学校と中学校では教科書も給食も無料。
高校では、教科書は自己負担ですが、給食は無料です。

フィンランド人は年齢というものを壁とは捉えません。
そして大学も学費は無料なので、複数の大学に行く人も珍しくないそうです。
一度大学を卒業し就職したのち、違うことを学びたくなり退職し違う大学に入り直して勉強する事も可能で、大学で再度学ぶ事が"人生のやり直し"を容易にさせるのです。
そして就職する際に履歴書に空欄があったり、何度も学生に戻ってるから嫌がられることもなければ、やり直すチャンスがいくらでもあるというのがフィンランド社会の特徴です。

日本ではフィンランドの首相が"世界最年少34歳の女性首相"と注目されましたが、
フィンランドでは良い意味で注目されていません。
何故だか分かりますか?
そもそもの考え方が男女平等であり、年齢で人を判断しないからです。
ですのでもし仮にフィンランドで100歳のおばあちゃんが首相になったとしても、それはごく普通の事として捉えるマインドが備わっているのです。
日本に暮らしていると"年齢"というものは大きな壁になってきます。
しかし年齢に囚われない生き方とはきっと、ものすごく自然な事なのです。

"旦那の事は好きじゃないけど子供がいるし、生活もあるし離婚はできない"
"嫁が離婚に承諾してくれない"
一度はみなさん耳にした事のある言葉ではないでしょうか?
フィンランドでは、片側の申し出によって離婚が成立する法律になっています。
もちろん事実婚も多いです。
結婚というものは本来"愛する二人一緒にいて楽しく生活していくこと"であり義務ではなく、
そして子供の為に夫婦生活を続けるというのはフィンランド人にとっては疑問であり、
それはドライなように見えてそうではないのです。
親には親、いや親である前に1人の人間として幸せに生きる権利があるのです。
それでもなお別れずにずっと一緒に愛し合い居るカップルの在り方が本来の"結婚"なのではないでしょうか?
そしてフィンランドの人は離婚しても限りなく"親"として子供をサポートしていくので"親"としての義務と"個人"としての生き方をきちんと両立できるのでしょう。

とてもシンプルな生き方に感じます。

1970年に"子の親に対する扶助義務"を国が廃止し、高齢者への年金給付などの所得保障は国が行い、福祉サービスに関しては地方自治体がその責任を負います。
日本のように親の介護を理由に離職する人はほとんどいないのです。
"親が子と同居"する文化がそのものが無いようです。
公立の老人ホームであれば、本人の年金所得の80%を支払う事で薬を含む医療費や食事、おむつ等のケアを無償で受けることができます。
ですので、
・年金の範囲で生活が保障される為金銭の心配がない
・全額を持ってかれないのでお金をある程度自由に使える為、生活の質も保つ事ができる
のです。
日本では、老人ホームの入所は基本の料金は高く年金だけでは難しい事が多く、収入によっては扶養者(子供)が追加でお金を負担する事もあるので、老人ホームに入ると最低限の生活しか送る事が出来ない事が現実です。
フィンランドの人々はこのような老人ホームの制度が整っている事から、老後の心配をしながら生きる人がとても少ないのです。
ちにみにフィンランドでは仕事をしていた、していなかったに関わらずすべての市民に年金が保障されています。
また、自宅で過ごす高齢者への施設でのケアも自治体の責任のもと無料で行われる事が多いのです。

フィンランドではホームレスも見かけません。
何故かというと収入などに応じて賃貸・持ち家に限らず国から最大住宅出費の80%が補助されるからです。

フィンランドでは働き方もとてもシンプルで個人が尊重されます。
"遅くまで会社に残っているのが偉い"
"先輩や上司がまだ残っているから先に帰りにくい"
という考え方そのものが存在しません。
残業もほとんど無く、終わっていなくても定時になったらそこで切り上げてみんな家に帰ります。
フィンランドでは8時間勤務ですが、
7時間半の労働+30分の休憩
で、職場にいるのは合計8時間です。
日本のように8時間勤務は
8時間の労働+1時間の休憩
で、職場にいるのは合計9時間というのとも異なります。
また、仕事が終わってから飲み会が開催される、という事もありません。
飲み会は仕事ではないので"飲み会は仕事であり拘束されるのは同然"という概念もありません。
早く家に帰り、家族との時間を1番に大切にするという考え方はとても素敵な事ですね。

フィンランドの税金は決して安くありません。
所得税の最高税率49.2%、消費税23%と税金が高い国ランキング9位です。
ちなみに日本は税金が高い国ランキング7位。
そして世界幸福度ランキングは58位。

なぜ税金は両国とも高いのに
こんなにも世界幸福度ランキングの順位が違うのでしょうか?

世界幸福度ランキングの審査基準は
・人口当たりGDP
・社会的支援
・平均寿命
・人生選択の自由度
・寛容さ
・社会の腐敗度
の6項目からなります。

散々今まで述べてきたのでもう言わずもがなだとは思いますが、
フィンランドでは"高負担による支え合い"を重視しつつ、経済的にも順調。
そしてフィンランドの人にとっての"税金"とは
"国が行うサービスの対価"であり、それはとても明確であり払うに値し安心を与えてくれるものなのでしょう。
そして、"●歳のあなた"や"〇〇君のお母さん"、"女性であること"
そうではなく個人として、シンプルに生きさせてくれる国なのでしょう。

日本もフィンランドを見習ってほしい点は沢山あります。
日本の国民の幸福度が少しでも上がれば...
との想いを込めて。

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WAWA 編集部

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