パリ、オルセー美術館で感じたこと。

PRO

私は美術館を巡るのが大好きで、
どの都市に行っても必ず立ち寄ります。

オルセー美術館は久しぶりに訪問!!

印象派や彫刻には特に心が揺さぶられて
もう、大変。

オルセー美術館

もともと駅だった場所が美術館となった
オルセー美術館。

時計の位置が特にそれを感じさせる。

ものすごい量の絵画や彫刻が展示してあるから、
3時間いたけど全部は見きれなかった。

近寄ったときに目で確かに伝わる
ところどころの絵の具の溜まった部分。

くぅー!ってなる。

ベルト・モリゾ

絵画のモデルもしていた彼女は、
19世紀の代表的な女性画家。

フランス人らしい繊細さと
重なり合うような色遣いが美しい。

フェミニズムの象徴とも言われる彼女の作品からは、
みる人にとても穏やかな感情を与える。

オーギュスト・ロダン

この作品はウゴリーノの伝説に基づいた作品。

悲しいかな、
これほどまでに人間の芯の欲望を感じさせられ苦しくなる作品はあるだろうか...

4人の息子とウゴリーノ。
ウゴリーノが飢えた結果4人の息子を食してしまう。

飢えに苦しんだ時、欲望か苦悩か。

"悲しみよりも空腹が勝つ"
それが人間なのかもしれない。

モーリス・ド・ヴラマンク

ゴッホに影響されたとされるヴラマンク。

"勝手に色を選ぶ"
目で現実に見える色ではなく、印象で色をつける。

暴力的なまでのコントラストを感じさせ、
デフォルメされた物体が浮き上がる。

"野獣派"と言う言葉が生まれたのも、
納得。

フィンセント・ファン・ゴッホ

この作品は1889年頃の作品。

"耳を切り落とした事件"
で精神病院に入院していたゴッホは
絵の題材が無く、模写を始めた。

絵画でありながら、音楽のように。

絵画は個人で完成するものだが
ゴッホは私達がショパンやモーツァルトの作品を自分なりに解釈して奏でるように、
別の画家の絵を感じ取り、
それを自分なりに解釈し模写した。

波打つような筆使いを見つめていると
音やアーティキレーションを感じる。

ピエール・ボナール

"悲しくなる"
そんな風に感じるのは私だけだろうか?

人々の顔から訴えているような、泣いているような。

ボナールの作品に出てくる人々の顔はどこか悲しい。

それは何か意図があったのか、
それとも日常を何気なく描き出す為にたまたまなった表情なのか。

ボナールの作品は考えさせられる。

そして、鮮やかな色彩がよりその表現を引き立たせている気がする。

ポール・ゴーギャン

タヒチに移り住んでから画法がガラッと変わったゴーギャン。

並みの表現で言うとすれば、"べたっとしてる。"

当初は批判されたそうだが、
それはきっと価値観の違い。

人は見るもの、聴くもの、感じる感情で価値観が養われていくもの。

フランス生まれのゴーギャンがタヒチで新たに感じたものは
想像するだけでも大きかったことが分かる。

タヒチが作り出した"べたっとしてる。"
は、フランスで受け入れられなかったのは当然といえば当然。

ちっぽけな価値観に縛られて生きたくは無いなぁ なんてことをぼんやりと絵を見ながら考えていた。

私はタヒチ以降の作品が特に好き。

ピエール=オーギュスト・ルノワール

ルノワールはとても神経質な性格だったにも関わらず、
作品からは全くそれを感じさせない。

表情はさる事ながら、筆のタッチがものすごく穏やかで描かれる人の身体は丸みを帯び、目はとても澄んでいる。

"この世にはただでさえ苦しいこと、悲しいことだらけなのに、絵画くらいからはせめても幸せを感じ取ってほしい"

そんな声が聞こえてきそう。

ジャン=フランソワ・ミレー

ミレーは決して裕福ではない人を描いた作品が数多くある。

しかし、彼のそのようなテーマの作品からは同情のようなものは感じない。

この作品は言わずもがな有名な
"落ち穂拾い"

夕方を感じさせる時間の中に映し出される人々の姿、そして少し土色に染まった手が
彼女達の意志の強さを感じさせる。

最後に。

オルセー美術館にはもっともっと素晴らしい作品達が沢山展示してある。

こうやって見て感じる事ってとても大切だなって
改まることでも無いけれど、
私はそう感じられた。

是非足を運んでみて下さい♪

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■この記事を書いたタビニスト

松林 裕香

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プロタビニスト

✔︎ WAWA travel.プロデューサー/ピアニスト

「世界が好き」
読んでくれた人が、"また、旅したくなる。"
そんな風に思ってくれるような旅メディアを目指します!
象使いの免許、持ってます。


◾︎学歴
・神戸大学発達科学部附属明石幼・小・中学校
・東京藝術大学音楽学部附属音楽高等学校
・東京藝術大学音楽学部器楽科ピアノ専攻
卒業。

◾︎音楽大学短期留学
・ポーランド ワルシャワ音楽院
・オーストリア ザルツブルグ音楽院
・ニューヨーク マネス音楽院

◾︎コンクール/オーディション/音楽歴
1995年 第6回兵庫県学生ピアノコンクール金賞
1996年 第7回兵庫県学生ピアノコンクール金賞
1997年 第8回兵庫県学生ピアノコンクール金賞及び優秀賞
2001年 第7回宮日音楽コンクールピアノ部門
最優秀賞及び中学生部門1位
2002年 第4回ショパン国際ピアノコンクールinASIA入賞
2005年 ザルツブルグ国際音楽アカデミー ドミトリー・バシキロフオーディション合格
2008年 マネス音楽院ニューヨーク国際ピアノ音楽祭にて公開レッスン代表生に選ばれる

これまでに、上野真氏、伊藤恵氏、ガブリエル・タッキーノ氏に師事。
その間、レギナ・スメンジャンカ氏、ドミトリー・バシキロフ氏、ステファン・モラー氏、エドワード・ジルバーカント氏に指導を受ける。

2013年
松林裕香 1st Chopin Album 発売

2013年〜2015年9月
ピアノロックバンド LAID BACK OCEAN
ピアノ担当

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

2017年6月〜
毎月海外旅行に行くようになる。
2019年9月までで海外旅行に行った回数は33回(25カ国)。

現在
ピアニストとして活動する傍ら、
アーティストを中心に後進の指導にあたる。
また、会社経営に目覚める。

◾︎ 株式会社WAWA/代表取締役社長
◾︎ ナンバーワントラベル株式会社/執行役員 最高企画責任者

プロフィール

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